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投資はさまざまなリスクを正しく認識したうえで、自分自身の判断と責任に基づいて行なわなければなりません。

投資に必須の企業情報:IR資料の重要性

目次

IR資料とは

IR(Investor Relations)資料は、企業が投資家に向けて投資判断に必要な情報を提供する活動です。これには経営状態、財務状況、業績の実績、将来の見通しなどが含まれます。

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IR資料の入手方法

企業のIR情報は、その企業のホームページに掲載されています。また、SEC(米国証券取引委員会)に提出された資料は、SECのEDGARシステムで検索することができます。

主なIR資料

  1. 10-K(年次報告書): 企業の年次活動、財務状態、業績目標などを記載したSECへの提出が義務付けられた報告書です。
  2. 10-Q(四半期報告書): 四半期ごとの財務諸表を含む報告書で、年間3回提出されます。
  3. S-1: IPO(新規上場株式)のためにSECに登録するIR情報です。
  4. 8-K: 重要な企業情報(倒産、リストラ、M&Aなど)に関する報告書です。
  5. DEF-14A(proxy): 株主総会招集通知に相当するもので、理事会の構成、経営陣の報酬体系などを記載しています。
  6. 13D、13G: 大量保有報告書で、発行済株式の5%以上を保有する株主が提出するものです。

10-K、アニュアルレポート

「10-K」は日本の有価証券報告書に相当するもので、年に一度SECに提出することが義務付けられています。アニュアルレポートはSECに提出は義務付けられていない広報レポートですので10-Kとは少し違いますが、ほとんど同じ情報が載っています。(それぞれ作成するのも大変ですので…)

「10-K」の構成は大体以下のようになっています。

  • 事業概要・リスク・法的事項
  • MD&A 
  • 企業構成(経営陣、組織構造)
  • 財務状況
  • 事業実績目標に関する経営陣の意見
  • 主要事業の概要及び市場動向
  • 事業リスク

10-Q

こちらもSECに提出する資料で、四半期報告書です。企業側は締めQの時は「10-K」で代替しているので、実質年間3回提出する必要があります。

こちらは四半期の財務諸表が載っていますが、監査前の情報であることと「10-K」ほど具体的に、また細かく記載はしていないです。

S-1 S-11

IPO(新規上場株式)のためSECに登録するIR情報として「S-1」があります。日本では目論見書に該当するようなものです。

またREITsや投資信託の事業は「S-11」になります。

探してみると、「S-1/A」のような資料もありますが、こちらは情報公開後に修正した資料になりますので、一番最新のものを探してみれば良いです。

膨大な量で読む気にならないと思いますが、その中で確認すべきポイントだけで抑えられれば良いかと思います。

  • Cap Table IPO前後の企業の資金調達計画
  • Dividend Policy 配当ポリシー
  • Dilution 希薄化(発行済株式数が増加することで、株の価値が下がること)
  • MD&A 財務状況と事業実績に関する経営陣の意見
  • Consolidated Financial and Operationg Data 連結財務諸表

8-K

投資家が知っておくべき重要事項に対する報告書です。どんな時かと言いますと、倒産、リストラ、M&A、有償増資、経営陣の交代、資産売却など。。。特別なことがあった時に、SECに報告するとともに迅速に社外発表する必要がありますが、その報告書が「8-K」です。

DEF-14A(proxy)

日本の株主総会招集通知に相当するものです。

株主総会を行う前にProxy Statementというものがありまして、SECに提出しないといけない書類名がDEF-14Aで略してProxyとも呼びます。

主な掲載内容は、以下の通りです。

  • Corporate Governance:理事会の役割・構成
  • Board of Directors:理事会メンバの経歴と報酬、次回の候補者のプロフィール
  • Executive Officers:経営陣のプロフィール、過去3年間の報酬と賞与額、報酬体系など
  • Proposals:株主総会案件

会社の経営陣が妥当な報酬算出プロセスに沿って給料をもらっているか、企業の支配構造に問題はないか。等を確認できます。

13D、13G

スケジュール13Dとは日本の大量保有報告書に相当するもので、上場企業の発行済み株式の5%以上を保有している株主は10日以内にSECに報告しなければなりません。この時提出するのがスケジュール13Dというものです。どのように資金調達して、どんな目的で保有するのかを確認するためです。

 関連して、スケジュール13Gというものもあります。こちらは13Dの簡易版で、一定の条件を満たす機関投資家向けの報告書で、13Dと同じようなものです。

投資におけるIR資料の活用

IR資料は膨大ですが、投資判断において重要なポイントを把握することが肝心です。主な確認ポイントは以下の通りです。

  • Cap Table: IPO前後の企業の資金調達計画。
  • Dividend Policy: 配当ポリシー。
  • Dilution: 株式の希薄化の影響。
  • MD&A: 経営陣の意見や財務状況、事業実績に関する分析。
  • Consolidated Financial Data: 連結財務諸表。

結論

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投資家は、投資する企業のIR資料をきちんと読み込むことで、より深い洞察を得ることができます。これにより、より賢明な投資判断を下すことが可能になります。膨大な情報の中から重要な部分を抽出し、適切に活用することが、投資成功の鍵となります。

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投資に必須の企業情報:IR資料の重要性

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