投資コラム

【2025年4Q】投資の神様バフェット氏、勇退前の「ラスト・ポートフォリオ」を読み解く

2026/2/27
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はじめに:一時代の終わりと13F報告書の重要性

「オマハの賢人」として世界中の投資家から敬愛されてきたウォーレン・バフェット氏。2025年末をもってバークシャー・ハサウェイ(BRK.B)を離れるというニュースは、投資界に大きな衝撃を与えました。今回公表された**2025年第4四半期の「13F報告書」**は、バフェット氏が実質的に采配を振るった最後のポートフォリオの記録となります。

13F報告書とは、米国で1億ドル以上の資産を運用する機関投資家に対し、四半期ごとに保有銘柄の開示を義務付けている書類です。これを見ることで、プロが何を買い、何を売ったのかという「答え合わせ」ができます。

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注目1:『ニューヨーク・タイムズ(NYT)』への新規投資

今回の最大のサプライズは、**ニューヨーク・タイムズ(NYT)**の株式を新規に取得したことでしょう。バフェット氏はかつて「新聞好き」として知られていましたが、近年はデジタル化の波に苦しむメディア業界から距離を置いていました。

【アナリストの視点】 なぜ今、新聞社なのか? それはNYタイムズが単なる「新聞社」から、料理やパズル、スポーツニュース(The Athletic)を軸とした**「デジタル・サブスクリプション企業」**への脱皮に成功したからだと推測されます。バフェット氏が好む「ブランド力」と「解約されにくい継続課金ビジネス」の強さを再評価した結果と言えるでしょう。

注目2:Apple(AAPL)とバンク・オブ・アメリカ(BAC)の継続売却

バークシャーの顔とも言える二大巨頭、Appleバンク・オブ・アメリカの保有比率が再び引き下げられました。

【アナリストの視点】 これを「弱気」と捉えるのは早計です。バークシャーにとってAppleは依然として最大の保有銘柄です。今回の売却は、特定の銘柄に資産が偏りすぎるのを防ぐ**「リバランス(資産の再調整)」**や、後継者たちへポートフォリオを引き継ぐための現金確保という側面が強いと考えられます。

注目3:Amazon.com(AMZN)の保有比率引き下げ

数年前から組み入れられていたAmazonの株式も一部売却されました。

【アナリストの解説】 Amazonは成長性の高い企業ですが、バフェット氏の投資哲学の根幹である「中身がシンプルで予測可能なビジネス」に比べると、現在のAmazonは多角化が進みすぎています。また、株価が十分に上昇した局面での利益確定という、極めて合理的な判断によるものかもしれません。

初心者が知っておくべきリスクと注意点

  1. 情報のタイムラグ:13F報告書は、四半期末から45日遅れで提出されます。私たちがこの情報を目にする時には、バークシャーはすでにさらに売買を進めている可能性があります。
  2. バフェット氏の不在:2026年からは後継者のトッド・コームズ氏やテッド・ウェシュラー氏らの色がより濃くなります。「バフェットが買ったから」という理由だけで投資するのは、今後より慎重になるべきです。

まとめ:バフェット氏が残した最後の教訓

今回の報告書からは、「時代の変化(デジタルシフト)を認めつつ、基本の規律(利益確定とリバランス)を守る」という、バフェット氏の不変の姿勢が読み取れます。彼がバークシャーを去っても、その「規律」こそが私たちが学ぶべき最大の遺産となるでしょう。


作成日:2026年2月15日 出典:U.S. Securities and Exchange Commission (SEC) Form 13F Filings for Berkshire Hathaway Inc. (Q4 2025)

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